碑名:昭和八年津浪記念碑
資料概要
- 【碑銘】
- 昭和八年津浪記念碑
- 【建立年】
- 昭和9.3.3
- 【施主】
- 宇部村
- 【施主分類】
- 市町村
- 【建立場所】
- 大向宅裏
- 【対象災害】
- 昭和津波
- 【大きさ】
- 高203㎝幅97㎝厚22㎝
- 【タグ】
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碑文面
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【表】大津浪くぐりてめげぬ雄心持ていざ追い進みまい上らまし 英彦
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【裏】維持昭和八年三月三日旧二月八日午前三時四十八分、突如強震あり。洋上遠く爆音を聞きしよりわずかに半刻の後、天を摩する怒濤、閃光を帯びて陸岸を襲い、一時にて幾多の生霊を奪い、財をさらう。その惨状言語に絶す。天聴に達し畏くも勅使を差遣わされ、救恤の資をヲ賜う。天恩洪大まことに感に堪えず。我が県、官民協力一致して克く、その救護に仕し、孜々として復興にかの全国朝野の同情また翕然として集まり、もって罹災民の飢寒を救い、奮容を復するを得たり。津浪は往古より周期的に襲来す、と聞く。被害地住民は永くこの災禍を追憶し、宜しく向後を警戒するの覚悟あるを要す。ために東京朝日新聞社寄贈の義援金をもってこの碑を建設し、永くこれを記念し、かつ将来の鑑戒しなす所以なり。【宇部村の被害数の記載】強い地震は津浪の報せ
地点概要
【所在地】岩手県久慈市宇部町(小袖)【緯度】40.167162【経度】141.852201
【地点備考】-
出典
- 卯花政孝(2002)「三陸沿岸の津波石碑・標石(含む墓石)ー青森県三沢市~岩手県岩泉町ー」『津波工学研究報告第 19 号』東北大学