碑名:佐佐木大三郎翁頌徳碑
資料概要
- 【碑銘】
- 佐佐木大三郎翁頌徳碑
- 【建立年】
- 昭和27.11.20
- 【施主】
- 廣田村
- 【施主分類】
- 市町村
- 【建立場所】
- (県)大船渡広田陸前高田線脇
- 【対象災害】
- 昭和津波
- 【大きさ】
- 高195㎝幅85㎝厚14㎝
- 【タグ】
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碑文面
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【表】椿花潮に映する広田港口万里の怒濤を遮る防波堤を修築し、百千の船舶舷を摩す良港たらしめたるはこれ何人ぞや。元村長佐々木大三郎翁その人なり。翁は明治九年八月二日本町字泊の素封家丑之肋氏の長男として生る。幼名國之肋、後祖父を襲名して大三郎と称す。翁人となり温和、寡黙、謹厳、進取の気象に富み、つとに志を水産振興に効し、遠洋漁業の先覚者として令名業界に鳴る。また、消防組頭漁業組合長、広田村長、県鰹鮪組合長、その他幾多の公職に挙げられ、なお水産学校を創立する等、その功績村史に燦然たり。就中昭和八年三月三日三陸大海嘯の惨禍悽惨を極め、村民疲弊困懲、その極にある時推されて村長となり。これが復興に身を挺す時に石黒長官復興状況視察のため来村。翁即ち時の村会議員漁業組合役員等と相諮り、広田港改修を陳情。翌九年県費支弁港に指定せられ、県営をもってこの大工事に着工、逐に今日の良港を見るに至る。これ一に翁の高徳と卓見と莫大なる私財投入の賜にあらずして何だや。昭和二十年十一月一日世を辞す。享年七十五。翁の生涯は実に至誠奉公の典型なり。ここに町制施行の記念すべき秋碑を建てて、その高徳を頌す。
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【裏】【広田港改修に関わった者の氏名の記載】
地点概要
【所在地】岩手県陸前高田市広田町字泊
【地点備考】-