碑名:震嘯記念

資料概要

【碑銘】
震嘯記念
【建立年】
昭和8.11.3
【施主】
名取町
【施主分類】
市町村
【建立場所】
日和山富士主姫神社脇
【対象災害】
昭和津波
【大きさ】
高229cm幅95cm厚18cm
【タグ】

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    【表】地震があったら津波の用心」昭和八年三月三日午前二時三十分、突如強震あり。鎮静後四十分にして異常の音響とともに怒涛澎湃し来たり。水高十尺、名取川を遡上して、西は猿猴園に至り、南は貞山堀広浦江一帯に氾濫せり。浸水家屋20余戸、名取川町裏沿岸にありし30トン級の発動機漁船数艘は柳原園の畑地に押上げられ、小艇の破砕せられたるもの少なからざりしも、幸い人畜には死傷なかりき。県内桃生、牡鹿、本吉の各郡及び岩手、青森両県地方の被害甚大なりしに比し軽少なりしは震源地の遠く金華山の東北東約150里の沖合にありて、濤勢の牡鹿半島に遮断せられその余波の襲来に過ぎざりしと、河口の洲丘及び築堤のこれを阻止したるとによるなり。震災の報一度天聴に達するや、畏くも天皇皇后両陛下より御救恤として御内帑金を下賜せらる、聖御の宏大なることまことに恐懼感激に禁ヘざるところなり。想うに天災地変は人力の予知し難きものなるをもって、緊急護岸の万策を講すべきは勿論平素用心を怠らず、変に応ずるの覚悟なかるべからず。ここに刻してもって記念とす。

  • 【裏】-

地点概要

【所在地】宮城県名取市閖上【緯度】38.172355【経度】140.953592
【地点備考】

調査履歴

2018年12月25日 多仁照廣・上椙英之(要再撮影)

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